基本的にオプション取引は、投機的な取引をはじめ、つなぎ取引、裁定取引の3つに分ける
ことができます。しかし、この中で裁定取引は一般的とはいえません。
その理由は裁定取引は、とてつもない膨大な資金を必要とします。また、取引の仕組みが
非常に難解という理由から大口の機関投資家向けの取引とされています。
投機的な取引の中で一般的なのが、単純なオプションの買いと売りです。つまり、日経225
オプションの場合は
日経225(日経平均株価)の動きを予測して、その予測に賭けます。
一方、つなぎ売りについてですが、つなぎ売りは現物株の値下がりリスクを補填するための
ヘッジ取引です。また、保険つなぎとも言われています。例えば、ある投資家が値上がりす
ると思って保有してきた株が、値下がりしそうな状態にあります。
こうした場合は、コールオプションをあらかじめ売っておくことによって、万一株価が下がった
としても、コールを売った時に得た株価の値下がり分を補うことができるのです。
ただし、思惑が外れて株価が上がれば、権利行使価格で保有株をコールの買い方に売り渡
すことになります。逆にプットを買えば、万一、株価が下がったことで保有株の価値が目減り
しても、その分をプットの権利行使をすることにより補うことができます。
仮に株価が上がった場合でもプットの権利を放棄すれば良いのです。今現在のように先行
の見通しがたたずに、方向性のない相場が続いた場合に非常に有効な取引手法です。
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