オプション取引には役割といいますか、取引する目的によっていくつかの手法がございま
して、一般的には以下の3つに取引手法に分類されます。
●投機的な取引=スペキュレーション
●保険つなぎ取引=ヘッジ
●裁定取引=アビトラージ
上述した中で裁定取引(アビトラージ)は、仕組みが複雑な上に、機動的な対応が必要と
されます。そして、巨額な投資金を必要とするので機関投資家向きの手法といえます。
一方、投機的な取引の中で最も基本的な取引とされているのが、単純なオプションの買い
取りで、つまり株価の動きを予測して、自分の予測にかけることです。
そして、保険つなぎ売りは保有している株式の値下がりリスクをカバーするためのヘッジ
取引のことをさします。例えばある機関投資家が大量の株式を保有していると仮定します。
その機関投資家は、その株式が値上がりすると思って保有し続けてきたにもかかわらず、
どうも肝心の株価は下がりそうな気配だとします。
こんなとき、コール・オプションを売っておくことにより、株価が仮に下がったとしてもコール
を売ったときに得たプレミアムで株価の値下がり分を補うことができます。
ただし、思惑と異なり株価が上がってしまえば、権利行使価格で保有株をコールの買い方
に売り渡すことになります。こうすることでリスクを限定できます。
逆にプットを買っておくことによって株価が下がることにより、保有株の価値が減ったとして
も、その分をプットの権利行使をすることで補うことができます。そして、思惑が外れてしま
い株価が上がった場合はプットの権利を放棄すればよいのです。
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