オプション取引は色な商品と組み合わせることによって多彩な取引が可能です。これが
オプションの魅力の一つでもあります。
例えば、 株券オプションの例ですと、一銘柄につき80通りのやり方があり、20銘柄では
実に1600もの売買方法が組めるそうです。
ただし、あまり複雑は売買方法を覚えると取引に制限されますので、どうぞ、ほどほどに。
比較的容易なのが、 コールの買いとプットの買い両建ては、個人投資家でも自前でできる
比較的手軽な合成オプションといえるでしょう。
デリバティブ市場での取引は「ボラティリティの高い、低い」が問われます。以前解説させて
頂きましたボラティリティ=変動幅が問題になります。
個人の場合、買いから入る事が多いため、株価が大きく変動する(ボラティリティが大きい)
波乱の局面でこそ、チャンスが広がります。
オプションの買いは利益無限大、リスク限定で行えば良いのです。さて、株価の動きを
予測するときは、以下の通り分類出来ます。この点については 為替や金利も同様です。
(A) 大きく上昇する。
(B) 少し上昇する。
(C) 少し下降する。
(D) 大きく下降する。
(E) 上下に少ししか動かない。
(F) 上下に大きく動く。
上述したうち、(A)〜(D)は相場観によるものです。
(F)は、ボラティリティによる予測になります。
株式投資のチャート分析の中に「三角保ち合い放れ」というのがございます。これは株価
がの振れがだんだんと弱くなり、三角形の形を形成した後、上か下かに
放れるケースがおおいことも指すものですが、相場観において迷ったときは通常、(F) の
予測を立てます。煮詰まったなどど表現しますが、急騰、急落の可能性が強いです。
このときオプション取引ではどうするかといいますと、コールとプットの両方を買います。
オプション取引では、両建ても効果的なのです。
(E) 上下に少ししか動かないと予測する場合、 両建てで売るという戦略もあります。
この場合、損益図は両建ての買いの天地を逆にした形になります。
例えば、 権利行使日の株価が権利行使価格と同じであるならば、コールとプットの売り
で得たプレミアムが入金され、当座の現金を調達したい場合には、特に魅力的ですね。
しかし、忘れてならないのは、オプション取引の 利益額が確定するのはポジションを解消
したり、権利行使がされたときだということです。
先に資金が手に入っても、結局予想と外れて 株価が大きく動けば、巨額の損失に繋がる
おそれもございますので、もし売りから入られるのであれば、相当な注意が必要です。
なぜなら売りは損失が限定されていないからです。
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