【オプション取引が分かる金融取引入門】
デリバティブという言葉も各メディアで頻繁にとりあげられるようになった
ため非常に身近になったように思います。
しかし、その反面、一般の方にとってデリバティブにたいする印象というの
はあまり良くないように思われます。
というのも、メディアに取り上げられている内容というのが、投資した会社が
倒産したり、エリート金融マンが難しそうに解説するのを聞けば、「怖い」、
「難解」と思われるのも無理はありません。
事実デリバティブは複雑です。投機的要素が非常に強いですし、思惑が
はずれることにより巨額の損失を被る可能性もございます。
しかし、基本的なポイントさえ押さえれば怖くはないのです。
いまやデリバティブは金融の世界では日増しにその存在を拡大しており、
株式市場等にも大きな影響を与えております。
こうしたことから、投資対象となる分野が違うとはいえ、投資を行う上で、
知らないではすまされない状態にあります。
オプションもデリバティブの一種ですからデリバティブの基本を知る事で
プラスになることはあってもマイナスになる事はございません。
それでは、デリバティブとはどういうものなのでしょうか？
ちなみに、英語では、Derivativesとつづられ、形容詞のDerivative
（派生的な）を名詞化した物です。
なので、何かをもとにして派生的にでてきた商品という意味で、
一般的に派生商品と呼ばれています。
そして、株式、債券、金利、為替等金融取引をベースにして生まれた物を、
金融派生商品とよびます。
ちなみに、先物オプション、スワップに先渡し取引（金利先渡し契約フォワード）
を含めて、４大派生商品とよぶ事もございます。
これら派生商品のなかでオプション取引は、買いはリスク限定売りはリスク
無限大というしくみがはっきりしていて、比較的分かりやすいデリバティブです。
中でも、株券オプションは、後で説明するように、小額の資金から行えるので、
「個人が参加出来るデリバティブとよばれています。
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