依然として不安定な相場状況がつづいており、各金融商品への
投資で利益をあげるのが難しい状態にあります。
そな中、今回は権利行使価格の決まり方について簡単ではござ
いますが、解説させて頂きたいと思います。
特定の価格、権利行使価格の決め方についてですが、もちろん
基準は、オプション設定日における原株の時価です。
しかし、時価数万円もするような株を1円単位で権利行使価格を
決めるのはあまりにも非効率です。
原株の時価によって刻みが設けられています。そして権利行使
価格はそれぞれの刻みの整数倍で決められます。
実際には、新たに設定される限月取引の取引開始前日の原株
の終値に最も近い価格を中心として、その価格と上下二種類
ずつの価格、計五種類の権利行使価格が設定されます。
例えば、トヨタ自動車の取引開始前日の株価の終値が7520円
と仮定し、株価が10000万円未満の刻み幅は500円です。
基準の権利行使価格が7500円、そして上に8000円、8500円、
下に7000円、6500円の5本が取引の対象として設定されます。
そして、原株の値段が変動し、当日の終値に最も接近する権利
行使価格を基準とします。
それを上回る(または下回る)権利行使価格が一種類以下とな
った場合、終値に接近する権利行使価格を上回る(または下回
る)権利行使価格が2種類ずつ存在します。
そして、権利行使価格の追加設定が行われます。取引最終日
と同一の週は、その限月取引について追加設定を行いません。
市場では、それぞれの株式銘柄について、常にコールとプットの
別×四限月×五権利行使価格の40本のオプションが取引されて
おり、この1本ずつがオプションの銘柄として区別されます。
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